第2話「知らない傷」の感想です。
以下の記述には、先の展開を含むネタバレがあります。
私の推しはTRIGGERの八乙女楽さんです!


アイドリッシュセブン Third BEAT! 1 (特装限定版) Blu-ray
- 出版社/メーカー: バンダイナムコアーツ
- 発売日: 2021/09/28
- メディア: Blu-ray
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【アニナナ3期感想 第1話:星を覆う雲】
https://himezakura.blog.ss-blog.jp/2021-07-07今回も怒涛の展開で、多少の息抜きシーンに笑いながらも
ついつい息を止めて真剣に見てしまい、
放送時間があっという間に過ぎました。
まず、OPが無かったのがびっくりです。
内容がみっちみちだったので、
単に入れられる余裕が無かったのかもしれませんが、
原作アプリゲーでの第3部はとにかく不穏な話が続くので、
OPが無いと初っ端からずっと緊張感が続いてしまいます。
第2話のあらすじはこちら。
https://idolish7.com/aninana/
パーティー会場での様子から、大和が秘密を抱えていることを知る三月とナギ。ナギは秘密そのものより、仲間にも心を閉ざす大和の態度が納得できなかった。当の大和は映画の撮影現場で、初めて演技の壁にぶつかる……。
他のIDOLiSH7メンバーと違い、
そもそもオーディションを受けた理由が
父親に対する復讐の手段だった二階堂大和くん。
波乱はあるものの順調なIDOLiSH7でのアイドル活動や、
高い実力を認められただけでなく、
やりがいを感じている演技の仕事を介して、
今になって精神的なダメージを負う羽目になっています。
敢えて厳しい言葉を使うなら自業自得なのでしょうが、
大和くんが生まれながらに背負わざるを得なかった問題は
とても大きいので、
彼の行動を他人が安易に責めることはできないです。
また、大和くんにとってこの問題は、
父母の真実を知ってしまった時から常に
彼の胸に重く圧し掛かってきたことでした。
改めてその問題と向き合うことが
乗り越えられる良いきっかけになれば良いのですが、
私も他人事だからこのようなことを言えるのであって、
もし当事者なら、今まで散々苦しんできた分、
更に苦しまされるなんて絶対に勘弁してほしいので、
もう放っておいてくれという気分になると思います。
一方、そんな大和くんを心配すると同時に、
大事な秘密を明かしてもらえないことから、
不安を募らせる六弥ナギくんと和泉三月くん。
下岡さんとの会話の後、三月くんがぽつりと
「俺たち……仲良いよな?」とこぼしていたのが
たまらなかったです。
もし大和くんの実父の件と千葉サロンの件が無関係だったなら、
彼もいつもの余裕たっぷりな感じで軽く流したり、
支障が無い程度の表面的な説明でごまかしたりできたのでしょうが、
この二つは関連性が深くて直結していますからね。
最初に三人がテーブルについているシーンで、
大和くんが二人に背を向けているのは、
彼が心を閉じている表れのように見えました。
どうしても秘密を明かしたくない大和くんだけでなく、
彼のことが心配だからこそ
辛い内容であるならば是非話してほしいと望むナギくんに、
彼が打ち明ける気になるのを待つ三月くん……と、
三人の胸の内はよく分かり、
辛さやもどかしさには深く共感できるだけに、
私もなんとも言えない気持ちになりました。
ただ、大和くんにしてみれば、
ナギくんが決して明かそうとしない自身の正体については
確たる証拠は無いものの、察しがついていて、
彼にしつこくされればされるほど、
秘密の大きさが違うとはいえ
「じゃあなんでお前は皆に秘密を明かさないんだ」
という気持ちに当然なりますよね。
抱える秘密が深刻である分、
会話ではどうしても冷静さを失いがちになるのは自然なので、
無理もないことなのですが、
そもそも誰も悪くないのに喧嘩してしまう先の展開を思うと、
今からとてもしんどいです……。
今週は和泉一織くんが九条鷹匡さんと話をする機会があり、
アニナナ2期でも衝撃的だった彼の独特の語りが再び流れました。
それを見たら、
相変わらず九条さんは個性的な人だなと思わされましたが、
それ以上に眩しい魅力を放っていたのが、
アニナナ3期の裏の主役と言える月雲了さんでした。

了さんを訪ねた百さんが、手土産を渡す際に、
スーパーの半額商品だと敢えて言い添えるのもツボでしたが、
それに対して不快なところを一切見せず、
さらりと受け流して笑う了さんの会話スキルの高さが
実に素晴らしいです。
了さんは、百さんに限らず、
自分が他人から嫌われる点についてはなんとも思っておらず、
寧ろそういう他人がなんとか利を得ようとして
自分に向かって必死そうに尻尾を振るのを見るのが
楽しくてたまらないんでしょう。
今回のことで言うならば、
百さんが了さんの真意を探るために自宅を訪ねた時点で
百さんが負けている
(了さんが百さんより優位に立てている)のは確実なので、
手土産に百さんなりの嫌味がいくら込められていようと、
了さんは全く気にならないんだろうなと思います。
了さんが、百さんを相手にべらべらと喋るシーンは、
単純な言葉の多さだけでなく、
他人に「この人はヤバい」と思わせる狂気さが強く出ていて
圧巻でした。
思いが強すぎるあまり、それを言葉で発しようとすると
朗々と饒舌になるのは九条さんも同じですが、
九条さんが自分の世界に入ってしまうのに対し、
了さんはその最中も他人を圧倒しようとしてくるので、
たちが悪いです。
了さんは、経済力と後ろ盾がある環境で生まれ育ち、
優れた外見を持つだけでなく、頭も切れる他、
興味があることに対しての執着心や行動力が半端ないので、
もしそれらを良い方に生かせられていたなら、
こんなひねくれた嗜好を持つことには
ならなかったかもしれません。
とはいえ、了さんは悪役として最高のキャラクターなので、
今後たくさん見られるであろう彼の悪い言動には
一番注目しています。
TRIGGER好きとしては気にしてしまう花巻すみれさんが、
前の週に続き、今週の放送でもしっかりと登場していました。
ひどく疲れた様子をしているすみれさんに向かって
うっかり気軽に事務所移籍を持ちかけた七瀬陸くんを、
一織くんが血相を変えて大慌てで止めるシーンに対し、
私はこの先の辛い展開を思い出さずにはいられず、
胸のあたりが苦しくなりました。
ただ、先週の時も思ったように、
すみれさんはアプリゲーより病んでいる印象が薄く、
まともそうな人に見えるのが、有難かったです。
尤も、彼女の精神的な脆さが今後の展開の鍵となるので、
来週以降、回を重ねる度に
それが強くなる可能性があるとは思っています。
今回は以上です。
まだまだ序の口なのに、もうしんどくてたまらないです。
でもそれを面白いと思って楽しんでいる自分もおり、
もう感情がぐちゃぐちゃです。
続きはこちら。
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