テレビアニメ「ガンダム00」第2期(セカンドシーズン)の感想です。
ネタバレを多大に含みます。
今回は第22話「未来のために」です。
長文ですが、宜しければおつき合い下さい。
前回の第21話「革新の扉」の感想はこちら↓
http://himezakura.blog.so-net.ne.jp/2009-03-01-2
前々回の第20話「アニュー・リターン」の感想はこちら↓
http://himezakura.blog.so-net.ne.jp/2009-02-22-1
ガンダム00のアニメ感想記事のURLは
ドラマCDやゲーム等の感想記事と合わせて
こちらの一覧ページでまとめています。
【機動戦士ガンダム00:アニメ・CD・ゲーム感想一覧】────
ティエリアが目を閉じて
「僕を導いてくれ──ロックオン」って言った!!!
ティエリアの心の中では、
ロックオン(ニール)の死後、四〜五年が経過した今でも彼がいて、
心の頼りになってるんだなぁ。
じん……としました。
当のニールがそのティエリアの言葉を聞いたら、
照れて「おいおい」って苦笑いをした後で
「あぁ」ってしっかりと頷いてくれそうな気がします。
なんていうか、上手く言えないんですが、
ティエリアにとってニールは、
彼が“人間”であろうとする上でのお手本のような人で、
常に敬愛の対象なんだなと思いました。
私は、一期ではニールがダントツに好きなので、
こうしてティエリアに彼が大事に想われている描写があると、
制作者側からも彼が大事にされていると思えるので、
本当、嬉しいです。
ニールが、作中でそういう立場にいたとはいえ
(マイスターの中で最年長で、皆を心配し、まとめていた)
亡くなったキャラクターとは思えないほど
重要な扱われ方をされているので、有難いです。
他の作品だと
死んでからやっと花を咲かせられるキャラクターもいますけれど、
ニールの場合は、生前の活躍もしっかり一期で描かれたので、
嬉しかったです。
実は、週明けに発売されるアニメ雑誌でのバレを知っていたので
こういう台詞があるらしいとは分かってますが
それがその通りに来た&
しかも(当たり前ですが)声付きで!となると
物凄く強い実感が湧いてきたので、
ここでは「うわーッ!」と叫びそうになりました。
嬉しくて、ちょっと涙ぐんでしまいました。
多分、バレを知らなかったら
興奮した勢いで本当に泣いていたかもしれません。
では、冒頭から感想を記していきます。
量子空間での裸の刹那とミスター・ブシドーの対峙に始まり、
ミスター・ブシドーの過去が出てきました!
滝に打たれて修行をするミスター・ブシドー!!!
すみません、爆笑してしまいました。
なんて分かりやすい人&日本かぶれしてる人だ!!
スサノオの実体剣白羽取り&ポッキリは
半月ぐらい前からネットで流れていたバレの通りでした。
戦闘は先週の方が緊張感がありましたが
これは、ネーナ対ルイスの戦闘の影響のせいかもしれません。
(二人の戦いに迫力があったから)
今週は、戦闘がすぐに終わっちゃったのもあって、
剣を交える戦いじゃなく
思いをぶつけあう戦いだったと想います。
というか、先週と合わせてみても
今回のダブルオーライザー対スサノオの戦いは
マスラオ時代よりも短いですよね。
スサノオのコックピットを開けた後、
ミスター・ブシドーが「戦え、少年」と言った時の顔が、
完全にイッちゃってたので
おいおい大丈夫かと思いましたが──
自決せずに刹那の言葉を繰り返していたところを見ると
彼には仲間化フラグが立ったような気がします。
ミスター・ブシドーにとってこれは
さらなる恥の上塗りかもしれません。
個人で武士道を語ると、まさに
死ぬべき時に生にしがみついて恥を晒すのは
間違っているかもしれません。
でも、その武士道を何に対して生かすのかを考えれば
(ガンダムが現われる前、グラハムが
何の為にフラッグに乗っていたかを思い出せば)
今、彼が何をするべきかは自ずと分かるはずなので
今後に期待します。
でも、そうなると、相棒であるビリーの意に反しますよね……。
ビリーが今、どこで何をしているかが分からないのかが
とても不穏です。
ミスター・ブシドーの仲間化はあっても
ビリーは絶対にないはずなので、怖いです!
もし本当にミスター・ブシドーがガンダムの手助けをしたら、
それはビリーにとってまさしく裏切りですよね。
好きな人に裏切られ、盟友にも裏切られ……
ビリーはまた、逆恨みをするんでしょうか。
私は、一期の最後やOPの映像からいって、
この二期でも、
締めの戦闘は刹那対ミスター・ブシドーかと想像していました。
今回、戦闘そのものは物足りないながらも
一応は決着がついてしまったので、
その可能性はなくなったように思えます。
やっぱり最終戦は刹那対リボンズなのかな……。
新旧ガンダムマイスター同士ですものね。
あ、そうそう、
アバンの最後の方で沙慈が
「ありがとう」と刹那に言ってくれた事で
見てるこちらも少し救われた気がしました。
あの時、ルイスが近くにいて
沙慈は気が気でなかっただろうけれど
刹那がみすみすルイスを逃してしまった事について、
(ミスター・ブシドーとの戦いで仕方ないとはいえ)
沙慈が刹那を全然責めなかった事に、ホッとしました。
また、ルイスの奪還に対して全然焦ってなかった事から
腰を据えて「いつか必ずルイスを!」と決めているらしいのも
彼の強い覚悟として伝わってきました。
今の沙慈は好きです。
イノベイター化したルイスを取り戻すのは、
まずリボンズを何とかしてからでないと難しいでしょうが、
刹那と協力して頑張ってほしいです。
レグナントに乗っているルイスは、
帰還していったライセンス組
(リヴァイヴとヒリング)と一緒に
アロウズから離れていきました。
ルイスにはライセンスはないでしょうが、
イノベ化したのもあって
リヴァイブ達と扱いが一緒なのでしょうか。
ルイスのお伴のように、
レグナントの後ろにはアンドレイのアヘッドも一緒にいたので
本当、彼には沙慈とルイスの為に一肌脱いでほしいです。
今回、リジェネから王留美を経由した情報より
ヴェーダの場所が判明しました。
月の裏側! ラグランジュ2!
凄い範囲の光学迷彩ですね。さすが。
これは、一期でアレハンドロとリボンズが辿り着いた場所でしょうか。
イオリアのおじいちゃんの死体は
さすがに処分されてる……のかな?
トランザム化&ヴェーダのデータ消去で怒った
アレハンドロの心境を思えば
あのままにしておくとは思えません。
宇宙に捨てた気がします。
彼らはまだ、王留美が亡くなった事を知らないんですよね。
いつ知るんでしょうか……。
このまま知らずに終わるのかな。
ネーナの死は、そうなる気がします。
──というか
刹那はネーナと再会した事を言ってないような気がするので、
彼女が留美の元で暗躍していた事すら認知されないで終わるように
思えます。
不憫だ……。
ヴェーダの場所が分かったと問い直す際のティエリアの言葉が
ちょっと感慨深げで、強く印象に残りました。
以前のようにヴェーダが絶対的存在ではないとはいえ
ティエリアにとって大事なものでしょうから
見つかって良かったです。
とはいえ、世界の為にあった方がいいのか
無い方がいいのかは、分かりません。
個人的には、最終的に壊されるなら
そうしたいと望むティエリアの手でやってほしいと思っています。
ラボからリンダが輸送艦で持ってきた新装備などを前に
うきうきとした様子で話すリンダとイアン。
さすが整備士夫婦。似たもの同士なんですね。
二人とも、本当に嬉しそうでした。
そして、0ガンダム(オーガンダム)も出撃可能だと判明!
誰が乗るんでしょうか。
「役に立ちそうなもの全て」と言うなら
ボロボロのエクシアリペアも、
ナドレも、デュナメスもあるんでしょうか。
エクシアリペアについては、
DVD1巻のコメンタリーにて監督が言葉を濁していたので、
期待しています。
連邦の手にあるキュリオスは、研究されただけに終わるんでしょうか。
今回、カタギリ司令がグッドマン達に向かって
「アロウズは、全戦力をもってCB殲滅作戦を敢行する」と
語っていたので、
ここで使われなかったのだから
キュリオスの復活は無いと見て良いのでしょうか。
リボンズが直したとは思えませんし。
決戦を前に、それぞれの覚悟を語るマイスター達。
音楽も相まって、皆の強い決意がよく表れている良いシーンでした。
ラッセの復帰も嬉しかった〜。
死にフラグ立ちまくりの彼ですが
少しでも長く生きてほしいです。
出撃するという沙慈やソーマの台詞の後、ライルが、
「目的は違っても、俺達はあそこに向かう理由がある」と
発します。
目的までもが一緒だった過去とは違うけれど、
これが、今、プトレマイオスに乗る皆の意志なんですね。
他人に強要される事なく
皆がそれぞれ「未来の為に戦う」と決めた事もあって、
凄くまとまっているなぁと思えました。
一期のニールの死後も、
「何としても戦う」と決意していたけれど
皆には悲愴感が漂っていたし、何より、
今ほど「未来に向けて」戦っていたわけではないです。
(↑生き延びるだけで精一杯だったので、仕方ないですが)
二期の終盤にきて、こういう現状を迎えられたのは
本当、心強いです。
刹那の「俺達は変わる」発言も、
彼の身体がイノベ化している以上に
強い説得力があったように思えました。
補給を終えた後にトレミーを発進させると言ったスメラギさんが、
最後、ライルにだけ同意を求めていました。
そう、前回は刹那&沙慈だけが出撃したので、
ライルにとっては今回が
アニューを亡くした後、初めての出撃になるんですよね。
それでいいか、戦える心情になれるかと
わざわざライルに確認したスメラギさんが優しいなと思いました。
そして、それに対して自嘲するように
首をすくめて応えたライルも良い感じでした。
アニューの死を完全に吹っ切る事はまだまだ難しいでしょうが
前回、刹那を後ろから撃とうとした迷いや怒りからは
解放されているようで、安心しました。
怒りで仲間を撃つことは、
人間だった頃のアニューの本意ではないはずなので
本当、良かったです。
ラッセの登場の後、刹那が目を左から右に走らせて、
皆を順々に見ていってます。
微笑んでいる彼らが、なんとまぁ心強いこと!
頼もしい仲間達です!
互いに対する信頼感が溢れていたので、
見ていて幸せな気分になりました。
ちょっとホロリときました。
一期では考えられなかった連帯感がありました……!
ここに、ニールとクリスとリヒティがいないのが
淋し過ぎます。
リボンズの後ろに控えていた人々は何者でしょうか。
赤髪軍団──あれはどう見ても
ディバインのコピーですよね。
ブリングさんっぽい髪型の人もいたような、いなかったような。
彼らがずらりと並んでいる様は、怖かったです。
軽く二百人以上はいましたね。
気持ち悪かったです。
でも一瞬だけ、修学旅行の集合写真だと
思ってしまいました(笑)。
あれが全員、パイロットスーツを着てたということは
モビルスーツかモビルアーマーに乗って、
刹那たちと戦うのか……。
リボンズの護衛に当たるんでしょうか。
今から出撃しようとしている刹那に、
リンダが基地で育てたという花を贈るフェルト。
これもバレで見てたので(半分嘘だと思ってたので)
びっくりです。
……というか、花を贈るだけなら
微笑ましいエピソードと受け取るだけで終えられたのですが、
その後の会話に驚きました。
フェ「マリナさんに怒られるかな」
刹那「マリナとはそんな関係じゃない」
フェルトもそういうつもりであげたのではないかもしれませんし、
これはスタッフ側の念押しなんでしょうか。
(刹那とマリナは、恋愛関係にないヒーローとヒロイン)
刹那ってば、恋愛に疎そうなのに
ちゃんとフェルトの言葉の意味を知っているのが凄いです。
フェルトが刹那に渡したのが
OPで出てくる花っていうのもイミシンです。
それに、花を渡すぐらいならマリナを意識する必要はないのに、
わざわざ彼女の名を挙げているあたりが……。
刹那を待ち伏せしたり、大事な花を渡したり
最後に必死そうに「死なないでね」と言ったりしたのは、
ずっと一緒に戦ってきた仲間に対する行動として
受け止められるんですが、
何故あそこでマリナを出す、と、引っ掛かっています(笑)。
個人的には、フェルトも独り者なので
刹那とくっついてくれちゃっても構わないです。
刹那とマリナがくっつく事は(結婚するという意味で)
立場的に難しいと思うので、
そういう相手が他にいるのなら、それでもいいかなと。
ただ、OPの最後で刹那と触れ合ってる手はマリナだよね、とは
思っています。
出撃シーンが凄かったです。
ティエリアの「僕を導いてくれ、ロックオン」に
激しく萌えたのは上記の通りです。
ソーマがアレルヤに対して
「マリーでいい。そう呼びたければ、それでいい」
と言っているのも良かったです。
名は体を表わすもので、大事だと分かっているからこそ
決戦を前にして、呼び名など関係ない
(名がどうであろうと、自分は自分)との思いを強めているのが
格好良かったです。
また、それをアレルヤがちゃんと認めているのも素敵でした。
前回までのアレルヤには
ソーマの名を仕方なく発しているところがありましたが
今回は、ソーマでもあるマリーを認めている気持ちが
はっきりと感じられました。
ライルの「アニュー、俺はやるぜ」はちょっとせつなかったですが
本日の「ケルディム! ロックオン・ストラトス、狙い撃つ!」には
メメントモリ一号機を狙い撃った時と同様な力強さを
感じられました。
アニューの一件を経て、
仲間内からの彼の呼び名はすっかりライルに戻ってますが
今回の彼の「ロックオン」には、
ニールが付けたそのコードネームを継ぐ意志も感じられました。
ガンダムマイスターとして敵を撃とうという覇気が
強く伝わってきました。
今回のアロウズの作戦は、
囮をガンダム達に攻撃させることで粒子をわざと拡散させて
粒子ビームによる攻撃を得意とするガンダム達の
戦力低下を狙っていました。
それを至近距離で展開されなかっただけマシと
前向きに考えを切り替えるスメラギさん。
アレルヤを奪還した後に遭った水中戦でもそうだったけれど、
(↑プトレマイオスが浸水した時)
こういう人が上官だと、部下の士気は俄然上がります。
現状が厳しくても、弱音一つ吐かないのが凄いです。
カティもそうですが
こういう時にいちいち動じていたら
きっと戦術予報士なんて勤まらないんでしょうね。
新装備の具体的な説明がなかったのが、物足りなかったです。
この辺は、模型誌を見ないと駄目かな。
ケルディムの追加装備(右肩の水色っぽいの)は
ハロさんが制御しているんでしょうか。
ライルがスコープで狙ってるのは
前面の敵(ケルディムが持ってる銃の照準)ですよね。
セラヴィーの危機を
ケルディムのシールドビットが見事に防いでました。
ライルありがとう、シールドビットありがとうと
この時は呟いちゃいました。
あれはちょっとヤバかったです。
一瞬、私の指先が冷たくなりました。
そして、その際にライルが発した「ティエリア!」との声が、
一期終盤で、コーラサワーの攻撃に対して
身を呈してヴァーチェを庇ったニールのものに聞こえて
ちょっとせつなくなった&
庇ったのがシールドビットなので
ケルディムもライルも無事なことに、ホッとしました。
本当、シリーズ終盤である今は
誰に何が起こっても不思議ではないので、
些細な事でもひやひやしてしまいます。
マイスターの生存率は、
敵や他キャラよりはまだ高いと思うのですが
それでも、見ていてハラハラします。
ケルディムの開発には
ティエリアが深く関わっていたはずです。
(他のマイスターは見つかってない/
新生CBはティエリアが中心となって再建した)
ケルディムは
近接戦闘用のビームサーベルが装備されてなかったり、
シールドビットという攻防可能な追加装備があったり……と、
他の機体より、一期での戦闘を踏まえた作りになっています。
ケルディムはデュナメスの後継機なので、
当然、デュナメスのマイスターだったニールの戦闘データが
重要視されているはずです。
なので、ヴァーチェを庇ってデュナメスが大破した事実も
ケルディムの開発の際には絶対に考慮されたと思うんです。
今回、ケルディムはセラヴィーを見事に庇ったけれど、
中のパイロットは無事……というのは、
上でも述べてますが、一期の再現のようにも受け取れるので
感慨深かったです。
前々回であった、アニューが乗ったガッデスのファング攻撃も
ケルディムのシールドビットが完全に防いでいました。
一期23話で、アリーが乗ったスローネツヴァイのファング攻撃に
デュナメスが翻弄されていたのを思うと
「あぁ改良されたな」と実感してしまいます。
ニールが亡くなった後、
ハロに残されていたデュナメスの戦闘データを元にして、
ティエリアやイアンが相談しながら
後継機であるケルディムの装備について一つ一つ決めたかと思うと
目頭が熱くなってしまいます。
デュナメスにもシールドビットがあれば良かったのに……と
つい、思ってしまいます。
ここ、見せ方も、一期の第21話の対コーラ戦と
意識して似せられていると思います。
敵がセラヴィーに向かって槍を突こうとすると、
間に緑色の物体が割って入り、
ティエリアが守られた──というシチュエーションは、
上記でも述べたように
ライルが「ティエリア!」と名を叫ぶところまで同じです。
違うのは、間に割って入ったのが
一期→ケルディム本体、二期→シールドビットという点です。
今回、ティエリアはライルにお礼も言ってませんが、
言う暇がなかったのかもしれませんし、
私みたいに過去を思い出してしまって
古傷の痛みに耐えていたのかもしれません。
戦闘終了後でもいいので、「あの時はありがとう」と
ティエリアがライルに言っているといいなと思っています。
ニールの死に責任を感じたティエリアが
ケルディムのマイスターをいかに死なせないかで苦心した結果、
シールドビットを装備させることになって、
それが普段のライルの命を守っているばかりか
今回みたいにティエリアの命も守っていて
(しかも、守ったライルも無事)……という考えると、
良かったねと言いたくなりますが、せつなくもなります。
とにかく、今回はライルもティエリアも無事で
本当にホッとしました。
ところで、セラヴィーがヴァーチェ化してたんですが
(コンデンサが付いてる)
あれは本当にそうなんでしょうか??
リンダさんが持ってきたヴァーチェの装備を
そのまま使ったのかな。
だとしたら嬉しいなぁ。
「来てくれたのね、カタロン」というスメラギさんの声が
彼女の安堵のほどを表わしていました。
それまでの孤立無援の状態は、やはり辛かったんだろうなぁ。
死ぬかもしれない、勝てないかもしれない、
でも未来の為に何としてもやらなければならないとの覚悟は
もう絶対に彼女の中では揺らがないでしょうが
それが辛くないわけがないので……。
カタロンからの支援も、
最近ではプトレマイオス2が地上に堕ちた際の補給ぐらいで
最近は目立った事が全然なかったので
(あ、ブレイクピラーの支援がありましたね)
やっと役に立ってくれた!と思ってしまいました。
ただ、この時の音楽が、スローネ……というか、
一期23話で
アリー対ロックオン(ニール)の決戦時に使われたものなので、
聞いてて辛かったです。
私には不吉な音楽です。
でも、そこにカティが登場したのが嬉しかったです。
Aパートで「配置、完了しました。大佐」との台詞があって、
「え? 大佐? 今、大佐って言ったよね?
大佐と言えば彼女しかいないし、
このタイミングでなら絶対にそうだろうけど、本当に?」と
期待を込めて見ていたので、本当に本当に嬉しかったです。
どれだけ嬉しかったかというと、
テレビを見ながらぼろぼろ泣いたぐらい(笑)です。
自分でも、ここで泣いている事にびっくりしました。
なんていうか……カティとコーラが無事だったのもそうだし、
恒久和平を望みながらも、方法の違いで袂を分けていたカティが
スメラギさんの危機に合わせて登場して、
迷いもなく支援してくれたのもそうなんですが……
残念な結果に終わってしまった軌道エレベーターのクーデター事件が
決して無駄でなかったんだなって思えたのが
とにかく嬉しかったんです。
ハーキュリーによる軌道エレベーター占拠というクーデターは、
ご存知の通り、アロウズのいいように利用されてしまって
ブレイクピラーという最悪な結果に終わってしまいました。
でも彼らによって蒔かれた種が
今回、カティの決意&行動として芽吹き、
彼女に従って多くの者がアロウズに対して反旗を翻した事は
凄いと思うんです。
そりゃ、元々カティはセルゲイと親しかったし、
アロウズに対して批判的な感情を常に持っていたので
こうなる事は時間の問題だったかもしれないけれど、
事と次第によっては、
アンドレイみたいに間違った方法のまま
世界平和の為に行動し続けたかもしれないわけで。
今回、こういう形で彼女の勇姿を見られた事が
本当に嬉しかったです。
カティとスメラギさんの共闘については、
カティが指揮官として戦場に出るようになってから
常に「そうなってくれたら嬉しい」と望んできた事なので、
実現してもらえて、感動しました。
これまでアニメをちゃんと見てきて良かったと
心から思えました。
また、カティ登場時の台詞がたまりません。
↓
「我々は決起する。
悪政を行なう連邦の傀儡となったアロウズはもはや、軍隊ではない。
世界の行く末は、市民の総意によってのみ決められるものだ。
我々は貴様らの蛮行を断罪し、市民にその是非を問う」
↑
いい言葉です。
ハーキュリー大佐がクーデター時に行なった宣言を
カティ自身が意識したかどうかは、作中では描かれてませんので、
これだけでは判断ができませんが、
軍隊の在り方についてカティにも同じ言葉で語らせた事からいって、
制作者側が、ハーキュリーの遺志を彼女に継がせたのは明らかです。
また、嬉しかったのは、
あのコーラサワーがちゃんとカティについてきた事!
(いえ、カティがコーラを連れてきた事?/笑)
コーラサワーって、特に一期での描かれ方を見ると、
カティ大佐と会うまでは
自分のプライドを重んじてたじゃないですか。
だからガンダムに対しては、ミスター・ブシドーのように
戦うことでそのプライドを昇華させたいタイプなのかと思ってました。
でもでもコーラのカティに対する愛情は、
何よりも大きかったようで……!
あのコーラが、結果的にガンダムの手助けをしているかと思うと
とても感慨深かったです。
コーラががミスターブシドーのように
対ガンダム戦に固執しなくて良かったです。
(カティに固執していたから、こうなったんでしょうが/笑)。
でもコーラは、あくまで“対ガンダム戦では不死身”なので、
この先、カティを庇って最悪な結果になる事も充分にありそうで
怖いです。
グッドマン……良男!
彼が第8話のアロウズ高官のパーティーにおいて
女装ティエリアに対してつい漏らした
「可憐だなぁ」は、まさに私自身の言葉でもあったので
彼がいなくなるのは淋しいです。
でも、リントの死よりは納得しています。
(リントは、もう少し長く生きててほしかったです)
今までお疲れさまでした。
敵はおざなりな絵で済まされる事が多い中で、
凄くきれいな作画で逝けて良かったです。
Cパートにて、対立が明らかになったリボンズとリジェネ。
「そう仕向けたのは、君の方じゃないのかい」
「それは君の願いでもあったはずだ」
不穏な会話です。
リボンズは
「僕は君達の上位種に当たる。創造主とも言える」と言ってました。
他のイノベイター達を本当に作ったなら
確かにリボンズは上下関係では上かもしれないけれど、
「上位種」とまでは言えない気がします。
今回、リジェネが初めて
リボンズに脳量子派で介入されてました。
あれは、リボンズの脳量子派によって
リジェネの思考が読まれている状態ですよね。
その後すぐにリジェネがリボンズを撃っていた事も考えると、
今回のリジェネは、アニューの時ように
思考を乗っ取られるまでにはいかなかったようで。
でも、リボンズにする気がなかったからしなかっただけというのが
よく分かりました。
その、撃たれちゃったリボンズ。
わざとリジェネに撃たれた感がありありでした。
その直前まで脳量子派で介入していたのを踏まえれば
あそこで撃たれるのはあまりにも不自然過ぎます。
リジェネをわざと泳がせた後で
美味しいところだけを頂いちゃう作戦でしょうか。
リジェネも、それに気付かないほど愚かではない気がしますが
Cパート最後を見る限りでは分かりません。
リボンズそのものの意識は
意図的にヴェーダに移されてような気がします。
それに、次回予告で普通に出てきてましたよね。リボンズ。
身体をクローン化しているんでしょうか。
リボンズの頭からは、真っ赤な血が流れていました。
イノベイターにも赤い血が流れていると判明しました(笑)。
リボンズやリジェネの言葉だけを聞いていると
「イノベイターって凄いのかも」と思えますが、
彼らの本質的な言動を見ていると
人間とそう変わらない気がします。
老化しない点も加えて身体的に優れている+脳量子派が使える
ぐらい……??
一応、大きな差なので、「ぐらい」で済ませたらいけないのでしょうが、
イノベイター自身が思っているほど
人間との差はあまりないような気がしてならないです。
それにしても、ヴェーダは不思議ですね。
確か、二期が始まる前に雑誌か何かで言われていた設定では、
ティエリアからヴェーダにはアクセスできないけれど、
ヴェーダからティエリアには今でもアクセスできているんですよね。
(イノベイターは生体端末だから、
ティエリアが無自覚でも、一方的にアクセスされている)
ヴェーダを自在に操れるリボンズですら
ティエリアを駒に入れられなかったり、
(尤も、これはリボンズにその気がなかっただけかもしれません。
リジェネがティエリアを誘いに行った時も全然乗り気でなかったので)
ダブルオーガンダムについての知識が全然無かったりしているので、
リボンズが介入できない部分があるように思えます。
それが、刹那達の利点となると良いのですが……。
というか、未だにトレミー組がヴェーダを奪還できてない&
ティエリアがヴェーダにアクセスできない現状を踏まえれば、
リボンズに勝つ大逆転の鍵は、そこしかない気がします。
次回予告でちらっと出ていたのは、0ガンダムですよね。
ガンダムのメイン機の色、トリコロールカラーでした。
誰が乗るんだ、誰が……!
そしてそして、最後でライルが
何か嫌なものでも見てしまったかのように
目をカッと見開いているのが気になります。
タイトルも「命の華」だしなぁ……不穏だ。
ニール大好きないちファンとしては、
一期23回があまりにも辛い回なので
ライルが無事に生きてくれればそれでいいという思いもあります。
(追記)
ラジオ「ソレステ00」で判明した事実があったので
自分用の覚え書きも兼ねて、記しておきます。
(ゲストはリジェネ役のぱくさんと、脚本・構成の黒田さんでした)
・ミスター・ブシドーの滝での荒行は三年前
・カティが率いていたのは連邦正規軍
・リジェネは子供。子供っぽい。
「僕だ……」は、本気で自分が未来を手中に収めたと思ったからこそ。
・新しいメカも新しいキャラクターもこれから出てくる(黒田氏談)
(3/9)更に追記
戦闘シーンを見直してたんですが
今回は初っ端から連携があって、カッコ良かったんですねー。
(セラヴィーを庇ったケルディムに夢中で、
アンチビームフィールドが展開するまでの段階に
あまり注目してませんでした)
特に最初の、マリーが乗ったGNアーチャーがミサイルを出して
左右から敵を中心に追い込んだ後、
セラヴィーが元気玉……もとい圧縮粒子のバズーカ砲を撃って
一ケ所に固まっている敵をまとめて片付けるシーン。
何度見ても燃えます。
うおーって興奮します(笑)。
それと、ケルディムの新装備は
肩のキャノン砲だけでなく、お尻にも何か付いてますよね。
あれは何だろう……?
シールドビットがあまりにも有能過ぎているので
変に新しいのを加えるより、
ビットの枚数や耐久力を上げた方がいいんじゃないかって
思ってしまいます(笑)。
来週の0ガンダムは、やっぱりラッセが乗るのかなぁ。
皆が出撃しているのを思えば、
彼しかいないですよね。
今週、その0ガンダムとかを積んだ輸送艦が
トレミーの後をのこのことついてきていて
「おい!」と突っ込まずにはいられませんでしたが
(GNフィールドでバリアを貼ってるトレミーより弱い&
補給物資を叩かれたら戦力が低下する)
0ガンダムは輸送艦の防衛に当たるのかなぁ。
トレミーと輸送艦が別行動できないほど
状況が切羽詰まっているとは分かるんですが、
あの輸送艦の追随は無謀過ぎます(笑)。
見ていて怖い。
そして、連邦軍のカティ大佐。
近くにいるのは、なにげにイイ男ばかりですよね……?
ハーキュリー大佐が軌道エレベーターを占拠した時も
無駄にいい男ばかりだったし。
モブの色男レベルが何故か高いです。
────
感想は以上です。
ここまでお読み頂き、ありがとうございました。
ランキングに参加しています。
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続きの第23話「命の華」の感想も書きました。
http://himezakura.blog.so-net.ne.jp/2009-03-17
宜しければ、合わせてどうぞ。